TKSS等の日記

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夜明け前より瑠璃色な

ということで、感想などを少々書いてみようかと思います。
全体にパンチ力不足は否めないかもしれません。
直前にやった「はぴねす!」がキャラクターの味付けがよかっただけに
余計にそう思うかも知れないのですが、各キャラの魅力という点において
いつものオーガストから比べてみてもややおとなしくなりすぎてしまったかな、という感じ。
突飛すぎる性格なキャラがいないというのはここの評価できる特徴ではあるのですが
今回はちと普通すぎるかなぁというのが個人的な感想。むしろ
サブキャラであるところの遠山さんやらカレンといったキャラの方が
魅力があったのではないでしょうか。
しっかり威厳のある王族キャラという、エロゲーでは逆に珍しい設定と
それを生かすシナリオ作りという意味ではフィーナはなかなかよかったですが
さやか、麻衣、菜月あたりは姉、妹、幼馴染という記号以上の要素がなく
悪くないけどよくも無いという中途半端な印象。ミアもほぼ同様。
リースは、キャラクターの味付けは好みだったのですが、オーガスト的には
おまけという位置付けなのかシナリオが短かったのが残念。
終わり方も中途半端で消化不良な感じでした。
あと、無視できる要素ですが仁がうざかった。普段のおちゃらけ風もうっとうしいし
かと思えばいきなり真面目な感じで諭してくるのがさらにうっとうしい。


とまぁ不満な点を書き並べましたが、最後に出てくる
夜明け前より瑠璃色な」シナリオはよかったのではないかと。
いつもどおりのSFなはっちゃけ設定と、それまでのシナリオをきっちりと踏まえて作られた
キャラたちの哲学の見せ方など、流石オーガストといった感じ。
最後のシナリオに大きな山を持ってくるというバイナリィポット以来の
オーガストの伝統は、ともすると突飛と取られがちです。
が、それが生み出すカタルシスはなかなか得られないものだと思いますし
実はそんなに突飛でもなくて、今回のSF設定にしても
コレなしには成り立たない重要なファクターだと思います。


個々のシナリオはやや残念なところもあるけど、最後は流石オーガスト
次回作も買おうかな、という気にさせてくれる出来だったと思います。
ただ、どこかでカレンシナリオは公開して欲しいなぁ、みたいなw


近未来、中世に見せかけて実は超未来、現代風だがタイムスリップ要素あり
現代風だが超未来、と徹底的にSF要素を混ぜてくるオーガストですが、
次はどう来るんでしょうね。
茶店、中世、学園、街とよくある舞台設定を使ってきてますから
あとは館メイド物か神社巫女物か。館メイド物で館の中で話が進んでいくが、
実は館じゃなくて恒星間ロケット、とか予想してみます。