数列の性質を調べるための伝家の宝刀、母関数
g(χr)の母関数となる形式的冪級数
について、これは前の結果より
と書き直せる。
これをSd*を1箇所に集めるような形で整理すると
となる。ここで最も内側にある和に注目すると
となるので、これより
ということがわかる。これの両辺はtで割れるので割っておき、右辺について考えると
は分子が分母の微分した形になっているので、不定積分が簡単に求まる。
ゆえ、積分してみると右辺は
となる。λ(f)tdのdはfの次数であることに注意して右辺の和をすべて
logの真数の積の形に直すと
となる。次はこの真数の無限積について考察する。
これはRiemann-zetaにおけるeuler積表示に似ていることに気付くはずだ。
(zetaの場合は素数を渡る積、今回のは既約多項式(即ち多項式環の素元)を渡る積)
まだまだ長いので続きはまた次で。次かその次で終わるかな。