ガンマ関数って、自然対数の底、円周率、オイラー定数と
数学の主要3定数が全部からんでくるんだな。なかなかに圧倒的。
目標は
を示すこと。まずその準備として
を示す。
そのために必要な次の二つの関数の級数展開を考える。
∵
sinの無限積展開から
を上の式に使えば
この右辺は|x|<πで絶対収束する事がすぐにわかる。
(各項の絶対値をとっても、全体としては符合が変わるだけだから)
ゆえに二重和のとり方を交換してよい。交換してやると
となるので1番目の式が示された。
2番目の式はこれを項別微分してやれば得られる。
(整級数なので収束半径内で項別微分可能。)
2番目の式を使ってみると
と整理できる。(3項目は級数が絶対収束する事を使って和の順序を変えてある)
n→∞で1項目はγになる(ほぼ定義そのまま)ので3項目の無限和の極限を考えれば良い。
即ち示すべきは
ということになる。
長くなるので以下次回。