TKSS等の日記

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積み消化

年末年始を利用して一気に消化できたので印象にあるところを少しだけ。
パパのいうことを聞きなさい!
迷い猫オーバーラン!」の人の新作。そして挿絵がなかじまゆか
「スーパーダッシュ勝負かけてるな」という感じの1冊。
家族をテーマとして、昨今主流のわかりやすい萌え狙い設定(例えば迷い猫の様な)
からは外してきた作品。離散の危機からうまいこと収束ときれいに纏めて来た感じ。
今回の1冊を評価するなら、とてもよいと思うけど、「こっから続きを書くの?」
という感じはする。もう良いじゃん、これで。あとがき見ると続くみたいだけど、
こっから続けるなら「家族モノ」じゃない落ちになるだろう。(伏線は張ってあるし)
それはそれで逆に「昨今主流」的で嫌いではないが、難易度はもっと高いだろう。
迷い猫みたいにこっからぶくぶくキャラ増やされると個人的には減点、というか
作品的には大失敗じゃないのかね。まぁ次巻には注目。


悠久のアンダンテ
年末のGA文庫の新刊。某所でなかなか評判がよかったのでやや遅れて購入。
良質のファンタジーなのではないかと。いろいろと大きな背景を想像させつつ
それにはほとんど触れずに、主人公であるナツメの周囲だけを切り取って
すごくきれいに纏め上げてあると思う。基本的に売れたら続きが出るラノベ業界だと
どうしても1冊目って含みのある終わらせ方になってしまいがちだけど、
これはちゃんと1冊できれいに終わらせてあるのが良いと思う。人にお勧めできる1冊。
いろいろ想像の余地が残ってるし、「続き」はないにしても短編集はあっても良いかも。
ナルカネとマリアの話や、スズナがどうなった、なんて話はあれば読んでみたい。
挿絵も雰囲気にあってて良いね。


この年末は順調に消化できてて、これ以外にも10冊ぐらい読めたが、とりあえずこの二つだけ。