TKSS等の日記

日常時々数学競馬ラノベetc

 平方剰余の相互法則の続き

(q/p)={ (p/q) (p or q≡1 mod 4), -(p/q) (p and q≡3 mod 4)}

\zeta\in{F_{p}}^{~}を1の原始q乗根とする。ガウス和Gを次のように定める
G=\sum_{k=1}^{q-1}\frac{k}{q}\zeta^{k} 
これはkが{F_{p}}^{*}を渡っていると見ることも出来る。
Gpの値を2通りで求める。まずG2を考えると
G^{2}=(\sum_{a\in{F_{p}}^{*}}(\frac{a}{q})\zeta^{a})(\sum_{b\in{F_{p}}^{*}}(\frac{b}{q})\zeta^{b})
=\sum_{a,b\in{F_{p}}^{*}}(\frac{ab}{q})\zeta^{a+b}
と出来る。a,b\in{F_{p}}^{*}よりb=acなるc\in{F_{p}}^{*}を取れば
G^{2}=\sum_{c\in{F_{p}}^{*}}(\frac{c}{q})\sum_{a\in{F_{p}}^{*}}\zeta^{a(1+c)}
と変形できる。これは1+c=0のときと1+c≠0のときに分けて計算すると
\sum_{a\in{F_{p}}^{*}}\zeta^{a(1+c)}=\{-1{\quad}if{\quad}1+c\not=0,{\quad} q-1{\quad}if{\quad}1+c=0\}
となるので
G^2=(\frac{-1}{q})(q-1)-(\frac{-1}{q})(-1)=(\frac{-1}{q})q
となる。(-1/q)q=q'とするとG=√q'でこれよりGp=(q'/p)G (オイラーの規準)
また直接Gpを計算すると
G^{p}=\sum_{a\in{F_{p}}^{*}}(\frac{a}{q})\zeta^{ap}
=(\frac{p}{q})\sum_{a\in{F_{p}}^{*}}(\frac{ap}{q})\zeta^{ap})
=(\frac{p}{q})G
以上より(q'/p)=(p/q) となる。q'={q if q≡1 mod 4,-q if q≡3 mod 4} なので
後は第1補充法則(前日の日記の(1))とあわせると(3)が示される。

大体理解できた。しかしガウス和とか考えた奴(ガウスなんだろうが)は天才だな。
texで記述のがまだまだ不慣れで時間がかかるな。こっちも勉強。
明日は3章に入るか、もしくは2章の問題を解いてみる。